調整 Regulating
調整 Regulating
ピアノ演奏者が触れるのは鍵盤とペダルのみで、そこに意識も集中しがちです。が、鍵盤やペダルの向こう側では、ハンマーが弦を打って音を響かせるために沢山のパーツが連携し、まるで体操選手がウルトラCを連発するように激しく正確に動作しています。
弾き手の集中を妨げる原因の一つがこの「可動部品の寸度が乱れたり、円滑に動かない」ことによるものです。
例えば白鍵盤を押すと約10mm下がります。その行程の中に余計な摩擦がなく、ちょうど良いタイミングでダンパーを持ち上げ絃を解放し、また次のタイミングでジャックがハンマーを蹴りあげて弦を打ち、直後に次の打鍵に備えた定位置で、ビシッとハンマーをキャチし、しかもそのハンマーキャッチのタイミングと過不足ない絶妙なタイミングで鍵盤がすっきりと底に着地し・・その後鍵盤から指を離すと、途中で弦の振動をストップしながら速やかに元の位置に戻らなければなりません。
アクションも大忙しです。
これらは0.01mm単位の精度で仕上げられている木製品や繊維、皮革、細かい金属部品で、温湿度の変化、経時変化に敏感で寸度が狂ったり、動かなくなったり、またガタにもなります。88鍵全ての部品が固くも緩くもないスムーズな動作をするように位置寸度やタイミングや触感を全体に同様に揃えなければなりません。これを調整作業と呼びます。
これらの調整が巧くいくと演奏者は発音のタイミング、イントネーション、音量、音色などとてもコントロールしやすくなり「音をよく聴く習慣」が身に付きます。
上の写真で白鍵の上面の凸凹が確認できます。これは解りやすい「寸度の乱れの一例」です。
新品納入時でさえ既に大きく乱れているものも少なくないですし、私どもが初めて当たるピアノの大多数はやはり、これらは大きく乱れています。
この「調整作業」を一度も受けてないないピアノは是非コンチェルトの調整作業をお勧めします。数十項目の作業を順序を追って高い精度に仕上げます。グッと弾きやすくなります。一度キチンとすれば移動などの大きな環境変化がなければ「定期的調律メンテナンス」で細かい修正作業は対応できます。
また、コンチェルトでの作業が初めてのピアノや、さらに仕上がり精度を上げたいお客様にはお得な『ピアノ一日ドック』も受け付けております。
ぜひお試しください。 日々刻々と変化する温湿度によってこれらの部品が錆びたり、接着不良を起こしたり、 虫に食われたり調整の妨げになる破損のある場合は、調整の前に修理が必要になります。
(温湿度管理はピアノのコンディションを安定させ、寿命を延ばし、余計な出費を押さえます。)








